スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿は、8~15世紀の約700年間スペインを支配したイスラム教徒が建てた宮殿で、意味は「赤い城塞」。写真でしか見たことはありませんが、夕日に映える宮殿の美しさは格別(のよう)です。イスラムは砂漠の民で、彼らにとって水は富の象徴です。往時、宮殿内のどこにいても、水がさらさらと流れるかすかな音がどこからともなく聞こえたそうです。有名なのはパティオ(中庭)にある噴水で、ライオンが口を開いて座っていて、1時、2時・・・とちょうどの時間になるとその口から次々に水が飛び出し、12時になると12匹全部の口から水が出たそうです。
スペインの作曲家兼ギタリスト、F・タレルガ(1852~1909年)は19世紀末のある日、同宮殿を訪れ、その印象をもとにこの曲を作曲しました。最初から最後まで聴こえるトレモロは、この水の音を表現しています。薬指、中指、人差し指の順番で弾きますが、1粒1粒の音がしっかり聴こえ、かつ音に透明感があり、さらにレガートに(=流れるように)繊細に表現されなければなりません(それが至難の業です)。弦を押さえる左手もまた難しく、この録画の演奏では小指のスラーを急いでしまいました。まだまだ納得のいく演奏ではありませんが、この曲はこれからもずっと弾いて(練習して)いくので、今回はその途上での一里塚です。なお、このHPにアップできるデータの容量が限られているので、前半と後半は繰り返さずに1回のみ弾きました。
HPには時々しかアップしないので、いつも曲の編集やアップの操作に四苦八苦します。今回もまた失敗!!最初のブラック部分を削除できず、しばらく待たなければ画像と音が出てきません(また、アップの段階でHPの最初のページもすべて消去してしまい、新たに挨拶文を書き直しました!)。悪しからず。
次回はAndrew Yorkの「Home」か、作曲者不明の「マズルカ」をアップします(興味がある方はAndrew York自身が演奏している「Home」をYoutubeで聴いてみてください。素晴らしい曲・素晴らしい演奏です)。乞うご期待!
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