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「パッヘルベルのカノン」をアップしました

  • 執筆者の写真: 直樹 冨田
    直樹 冨田
  • 2024年3月6日
  • 読了時間: 2分

 この曲はバロック音楽の中ではNO.1の人気曲かもしれません(数人の友人からこの曲をアップしてほしいと言われました)。結婚などお祝いのセレモニーやホテル、レストランなどでのBGMでしばしば耳にします。

 ヨハン・パッヘルベルは1653年、ドイツ・ニュルンベルグのワイン商を営む中流家庭に生まれたそうです。大学卒業後、教会のオルガニストになり、隆盛を誇ったハプスブルク帝国の首都ウィーンのシュテファン大聖堂のオルガニストなどを務めたあと、アイゼナッハの教会のオルガニストになり、そこでバッハのお父さんと親しくなったようです。バッハは9歳の時に両親が亡くなり、オールドルフで教会のオルガニストをしていて、きょうだいで唯一自立していた14歳年上のお兄さんのもとに引き取られますが、そのお兄さんはパッヘルベルに師事して3年間オルガンを習っています。バッハの最初のオルガンの師はこのお兄さんと言われていますが、超の字がつくオルガンの名手であったバッハのテクニックの基礎は、パッヘルベルからお兄さんを通じてバッハにもたらされたといってよいかもしれません。

 パッヘルベルはオルガン曲や室内楽曲などをたくさん作曲していますが、現在ではこの「カノン」が唯一演奏されているようです。「カノン」とは輪唱という意味で、「カエルの歌」のようにメロディを次々に追いかける形式の音楽ですが、ギターは弾く手が4本しかないので、カノン形式の曲はなかなか演奏困難です。ここで弾いたギター版のこの楽譜も残念ながら次々に追いかけるアレンジにはなっていませんが、曲の雰囲気は伝わっているかなと思います。

 次回は4月にギター2重奏曲、5月にリコーダーとのデュオをアップし、その間にジブリの映画曲から1~2曲をアップする予定です。乞うご期待!

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