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  • 執筆者の写真直樹 冨田

「ベネズエラ組曲第2番」をアップしました

 べネズエラ人とギターを弾く人以外で作曲家のアントニオ・ラウロ(の曲)を知っている人は稀ではないでしょうか(そうでもない?)。ラウロは1907年、べネズエラで生まれ、早くから音楽の道に進みました。オーケストラや合唱、ピアノ曲なども作曲しましたが、特にギター音楽に魅了され、ギターの曲をたくさん作曲。さらにプロのギタリストとして自分でも演奏しました。同国人の世界的ギタリスト、アリリオ・ディアスが世界各地で盛んに演奏して彼の曲を広め、さらに20世紀のギターの神様、A・セゴビアもベネズエラ組曲2番と3番をしばしば演奏したため、世に知られるようになりました(この組曲は4番まであります)。

 今回は2番を弾きましたが、3番に少し思い出があります。以前にこのブログでも書きましたが、留学先のテキサス州立大学で教えていたG.クリックシュタイン先生のドアをたたき、彼の授業を受けたいとお願いすると「では来週、私の前で何か弾いてください」と言われました。それで当時、練習していたベネズエラ組曲第3番を弾きますというと「そんな難しい曲ではなくて、もっと簡単な曲でいいよ」と言われ、タレガのラグリマとアデリタを演奏しました。ぼんやりとした記憶ですが、当時、3番と一緒にこの2番も練習していたように思います。クリックシュタイン先生とのこのやりとりを覚えているから、この頃にラウロの2番と3番を練習していたことも覚えています。それから30年経って久しぶりに2番を練習してみました。軽快で哀愁を感じさせる短いワルツ。ちなみに、私が使っている楽譜はアリリオ・ディアス版です。

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