この「グリーンスリーブス」とヘンデルの「ソナタイ短調」は、学生時代に東京・台東区山谷にあるカフェ「バッハ」に入り浸っていた頃、お店にあるレコードでよく聴いた曲です。リコーダーのH・M・リンデの音色が美しくて、いつかうまい人と演奏したいとその頃からずっと思っていました。その夢がかない、上野学園大学で講師を務めていた島田暁子先生と、プロフィールに書いてある「りとるかりん」第1回演奏会でこの2曲を演奏することができました。
「グリーンスリーブス」は16世紀のイングランド民謡で、この曲は〈主題→14の変奏曲→主題〉という構成になっています。ヘンデルはこの手のソナタをいくつか作曲していて、いずれも素晴らしいのですが、わたしのこのイ短調が一番好きです(学生時代から今までにリンデの演奏をレコードやCDで何百回、いや何千回聴いたことか・・・)。このソナタは全部で4楽章ありますが、今回は前半の1,2楽章のみ。伴奏(通奏低音)は本来チェンバロですが、この楽譜はギター用に編曲されています。今回、「グリーンスリーブス」では最初の録画撮りで島田先生はギターよりも少し後ろの位置で正面を向いて演奏しましたが、それでもソプラノリコーダーの音が大きくてギターの音があまり聴こえてこなかったので、横を向いて演奏してもらったところ、全体のバランスがよくなりました!ちなみに「ソナタイ短調」はアルトリコーダーを使用しています。
【島田暁子さんのプロフィール】
上野学園大学音楽部リコーダー科卒。NHK新人演奏会出演。東京交響楽団、読売日本交響楽団と共演。元上野学園大学講師。アンサンブルUメンバー
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